トピックス
<2026年7月の視点>
代表取締役CEO兼社長
山内 英貴
7月の金融市場は、株式市場全体としては底堅く推移した一方で、資産や地域、業種ごとの差がこれまで以上に大きく広がる1か月となりました。
当ファンドは、成長型が+0.1%、安定型が▲0.4%となりました。背景には、インフレ懸念を受けた世界的な金利上昇により債券価格が下落したことに加え、AI関連を中心とした大型ハイテク株の調整が市場全体に影響を与えたことがあります。一方で、欧州株や金融株、REITなどは相対的に底堅く推移し、市場内部では大きな資金循環が起きていました。
今回注目したいのは、市場全体の方向性よりも、「何を保有しているか」がリターンを左右する局面に入ってきたという点です。これまでの数年間は、AI関連を中心とした大型ハイテク株が市場全体を牽引してきました。しかし足元では、その成長期待に対する評価が見直される一方、割安感のある銘柄や景気敏感株、金利上昇の恩恵を受ける金融株などへ資金が循環する動きが見られます。指数だけを見ると比較的落ち着いた市場に見えても、その内側では大きな変化が起きています。
このような動きは「名目成長レジーム」の成熟として捉えています。名目成長が続く環境では、企業収益は底堅さを維持しやすい一方で、インフレや金利の影響により、すべての資産や銘柄が一様に恩恵を受けるわけではありません。市場全体が上昇する局面よりも、資産や地域、投資スタイルごとの差が拡大する局面が増えていくと考えています。
市場環境は常に変化しますが、その変化は必ずしも市場全体の上昇・下落という形で現れるとは限りません。だからこそ、市場全体を見るだけではなく、市場の「内側」で起きている変化を丁寧に捉えながら、長期的な資産形成につながる意思決定を積み重ねていきたいと考えています。
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